あれ?何するんだっけ?(ADHDの日常)
何気ない普通の日常生活を記事にしてみました。
その日も授業を終えて家に帰ってきた。家に着くと荷物をほっぽり出して、布団でゴロゴロしていた。のどが渇いたのでお茶を飲もうと冷蔵庫の扉を開けた。
用事を思いつく
冷蔵庫の扉を開けると、しょうゆを切らしていることに気づいた。冷蔵庫を閉めて、スーパーへ行く準備を始めた。ただ準備するのは退屈なので、ワイヤレスイヤホンを付けて音楽を聴き始めた。準備を始めて数分経つと異変に気付いた。
家のカギの場所を忘れる
家のカギが見当たらない。さっき帰ってきたばかりなのに。
しかし、こんなことでは焦らない。何回も潜り抜けてきた修羅場だ。
家のカギには鈴がつけてある。探しているうちに、鈴が鳴って場所を特定することができる。鈴の音に耳をすませながらキッチンのほうを探しに行くと、シンクに洗い物がたまっていた。
最初は無視しようと思ったが、どうしても気になってしまった。
仕方ないので洗い物を始めた。洗い物を終えると、何をしようとしていたか忘れた。
この時はすぐに思い出した。家のカギを探していたことを。もう少し探すと、家のカギは見つかった。意気揚々と家を出た。
家を出て駐輪場についたところで、またもや問題が発生した。
自転車のカギを忘れる
自転車のカギを持ってくるのを忘れていた。
やれやれ。そう簡単には出かけられないか。まあいつものことだ。
急いで自転車のカギを取りに家に戻った。自転車のカギはすぐ見つかった。少し時間をロスしてしまったが、ようやく出かけられる。少しげんなりしながら、玄関を出て自転車に乗った。
しかし、ここでさらにやらかすのがADHD。
目的を忘れる
あれ?何するんだっけ?
これまでの過程で、もともとの目的をすっかり忘れてしまった。
思い出そうと頭を悩ませていると、イヤホンから大好きな歌が聞こえてきた。
音楽に合わせて歌を口ずさみ始めた。口ずさんでいるうちにカラオケに行きたくなった。
しかし、何かするために外に出たんだ。カラオケに行っている場合ではない。そう思ったのは一瞬で、我慢できず次の瞬間にはカラオケへ行くために自転車をこぎ始めていた。
用事の内容は大したものじゃなかったんだろう。すぐ忘れるぐらいだし。そう自分に言い聞かせた。カラオケから帰ってきて、夕ご飯を作ろうとして思い出した。
そうだ、しょうゆ買いに行くんだった。