【書評】変化にどう向き合うか。『チーズはどこへ消えた?』スペンサージョンソン(訳:門田美鈴)
こんにちはせーやです。
世界の状況はめまぐるしく変化していきます。
2008年にはリーマンショックが起こり、世界中が混乱しました。
つい最近では新型コロナが世界中に広がりました。
これまでも大きな変化をもたらしましたが、まだまだコロナが原因による変化は始まったばかりでしょう。
これからもっと大きな変化が起こるはずです。
大きな事件だけではなく、身近な例を挙げてみましょう。
携帯電話は、10年前はガラケーが主流でしたが今はスマートフォンが主流になっています。
このような大きな変化が起こる時代に、私たちは生きています。
私たちは変化に対応する必要があります。
いつ、今までのやり方が通用しなくなるかわからないからです。
今日は変化にどのように向き合っていくべきか教えてくれる本を紹介します。
『チーズはどこへ消えた?』スペンサージョンソン(訳:門田美鈴)
目次
あらすじ
ネズミのスニッフとスカリー、小人のヘムとホー。
二匹とふたりの物語です。
二匹とふたりは「迷路」の中に住んでおり、「チーズ」を探しています。
「迷路」は入り組んでおり、とても広いです。
「迷路」の所々に「チーズ」が落ちています。
「チーズ」を探し出し食べることで、生活しています。
ある日、ヘムとホーが今まで見たことがない量の「チーズ」を発見しました。
大量の「チーズ」を見つけたふたりは、「チーズ」を探すことをやめそこに住み始めました。
ふたりは大量の「チーズ」を食べながら毎日楽しく過ごしました。
しかし、幸せな日々は長く続きませんでした。
しばらくたったある日、「チーズ」は底を尽きてしまいました。
以前はすぐに新しい「チーズ」を探しに行きました。
ところが二人は安定して「チーズ」を食べられる生活に慣れすぎて、「迷路」を進むことに恐怖を覚えました。
「迷路」の先がどのような構造になっているかわからないので、「チーズ」が見つからずに餓死してしまうかもしれないからです。
ヘムとホーはどのような決断をしたのでしょうか?
そこでどのような教訓を得たのでしょうか?
その後のヘムとホーの結末については実際に手に取って確認してみてください。
物語が教えれくれること
これではただのチーズを探す小人のお話です。
実はこの物語には別の大きな意味が隠されています。
それについて説明します。
この物語の「チーズ」と「迷路」には、もう一つ別の意味があります。
「チーズ」は私たちが人生で求めるものを表しています。
「迷路」は私たちが生きる場所を表しています。
もう少し補足します。
「チーズ」は彼らが追い求めているものです。なくては生活できません。
これは私たちの人生において求めるもの、例えば、人生、仕事、家族、財産、健康などを表しています。
「迷路」はチーズを追い求める場所です。その中で生活しています。
これは私たちの人生において、「チーズ」を求める場所、例えば、職場、社会、家庭などを表しています。
つまり、ヘムとホーの「迷路」の中での行動は、私たちの人生での行動をひゆ的に表しています。
私たちは人生という「迷路」の中で人生でほしい「チーズ」を探すのです。
また、「チーズ」が消えるという事件は、私たちの人生における急激な変化をひゆ的に表しています。
例えば、転勤が決まっただとか、病気になっただとか、恋人と別れただとか。
私たちは、ヘムとホーが「チーズ」が消えたことに向き合っていく物語を通じて、人生の変化にどう向き合っていくかを学ぶことができるのです。
ヘムとホーは迷路の中で様々な教訓を発見します。
その教訓は、私たちが生きるうえでも大切なものです。
人生の変化はいつ起こるかわかりません。
それは突然やってきます。
消えた「チーズ」と同じように。
その変化に対応するためにぜひ『チーズはどこへ消えた?』をご一読ください。