なぜADHDは物をなくすのか?
よく物をなくします。
家のカギ、自転車のカギ、財布、パスポートなどなど。
気が付けば様々なものが消えてしまいます。
さながら神隠しのようです。
そしてふとした時に自分のすぐそばに、ひょっこり現れます。
最近は対策しているので、そんな頻繁になくすことはありませんが、普通の人ぐらいにはなくしているでしょう。
今回は、なぜADHDは物をなくすのか?
これについて、考えてみたいと思います。
目次
家の中で物をなくすメカニズム
普通物をなくすといえば、しばらく使っていないものをどこにしまったか忘れた。
大体のパターンがこれでしょう。
しまった場所を忘れてしまったことが原因で、ものをなくしています。
ところがADHDは、さっきまで持っていたものをなくします。
具体的な例を挙げます。
出かけようと思って家のカギを持った。
準備万端と思ったが、忘れものに気づいた。
忘れ物を取りに行っていざ外に出ようと思ったら、家のカギがない。
こんな感じです。
まるで神隠しみたいでしょう?
なぜこんなことが起こるのか説明します。
忘れものに気づいた時点で、手に持っていたカギをその辺に置きます。
忘れものをとってきて外に出るときには、家のカギを置いた場所を忘れているのです。
これがADHDの不注意という特性です。
普通の人は、家のカギを置いた場所を覚えています。
しかし、ADHDは注意力が散漫なので、家のカギを置いた場所を覚えていません。
大体このパターンでADHDは物をなくします。
もちろん、長期間しまっておいたものを探すのも大変です。
どこにしまったか忘れてしまいます。
対策
ではADHDがものをなくさないためにはどうすればいいのでしょうか。
簡単にできる対策をいくつか挙げておきます。
- 必ず所定の位置に置く
- ものをしまうときと置くときは、メモを残す
- 家の中のものを減らす
- 見つけやすいように目印をつけておく
必ず所定の位置に置く
一番わかりやすい対策でしょう。
ものをどこに置いたか忘れてしまうので、置く場所を固定すればそこを探せば見つかります。
この対策はかなり効果を発揮します。
ただし注意点が一つあって、所定の場所に置くことを忘れてしまう場合があるということです。
ものをしまうときと置くときは、メモを残す
少しめんどくさいですが効果はあります。
メモを残せば、置いた場所を忘れません。
メモを見れば置いた場所がわかるから。
現代ではみんなスマホを持っているので、スマホのメモ機能を使えば、いつでもメモを取ることができます。
家の中のものを減らす
頑張って対策しても、100%ものをなくさないというのは不可能です。
そこで、なくした後の対策をして見つかりやすくします。
ADHDの部屋は散らかっていることが多いです。
散らかった部屋の中でものを探すのはしんどいです。
そこで、家の中のものを捨てましょう。
いらないものが床の上にたくさん転がっているはずです。
ひとつ残らず捨てましょう。
見つけやすいように目印をつけておく
カギだけだと小さいので、見つけるのが難しいですが、キーホルダーを付けると少し大きくなるので見つけやすくなります。
好きなキーホルダーを、なくしやすいものに着けましょう。
さらに鈴をつけると、音がするのでもっと見つけやすくなります。
まとめ
ものをなくすメカニズムとその対策についてお話しました。
ものをなくすとがっかりして、ただでさえ少ない精神力を削られます。
精神力が削られると行動力が下がるので、余計心が病みます。
小さなことですが、こういうことから実践して、精神力の節約に励んでみてはいかがでしょうか?
少し生きるのが楽になります。